オリンピックは「スポーツの祭典」と言われていますが、近年では昔は行われていなかったスポーツがどんどん増えています。
今開催されている「北京オリンピック」でもスケートやスキージャンプ、ボブスレー等は昔からあった競技ですが、昔はなかったスノーボード等が加わっています。
どんな基準でスポーツ種目は加わっていくんでしょうか？
オリンピックの競技種目が増大
オリンピックの中では、各競技が項目にありそれを分けて種別、項目別で開催されます。
例えば、競技：陸上 種別：トラック競技 項目：男子１００メートルと言う事になります。
2022東京オリンピックではスケートボードやスポーツクライミング等が加わり大会を盛り上げた競技の一つにもなりました。
開催されるたびに競技、種目が増えていっているのが現状ですがどう選考されているんでしょう？
オリンピックは独自の競技選定条件が定められている
そもそも競技、種別、種目の違いとは？
オリンピックの競技、種別、種目の規定は、以下のとおりです。
競技は、国際競技連盟が統制するスポーツのこと。
競技や種目を選ぶ基準は、オリンピック憲章に記載された参考基準はそのオリンピック憲章には下記のように書かれています。
夏季：男性は75か国、4大陸、女性は40か国3大陸の広いエリアで実施さている競技
冬季：25か国、3大陸の多くの地域で実施されている競技
その競技の認知度が世界的に広がっている事。
実施する競技は大会が実施される７年前にIOC委員が許可・確定する流れです。
選考種目の選定基準は、
最低2回は、世界大会、大陸選手権でで実施されていること
種目の実施許可は4年前まで（延長はできない）
男性は最低50か国3大陸、女性は最低35か国3大陸で実施されていること
しっかりと国際的に認知された種目であること
と言った事項があります。
これを見ると「モータースポーツ」も入れてみても良さそうなのですが？
モータースポーツがオリンピック競技に入らないわけ
モータースポーツはオリンピックでは行われないと言う事ではなく、過去には競技に加わっていたこともあるんです。
1936年のベルリンオリンピック、そして1972年のミュンヘンオリンピックでは、”オリンピアラリー”と名付けられたラリーが行われたこともありました。
面白っ！
良いと思うのですが中々難しい事もあるのが現実です。
競技規則を設定するとしたら
・なんで争うか（ラリーやサーキット、オーバル）
・どんなマシンを使用するか。
・どんなライダー＆ドライバーに参加資格を与えるか
その他にもクリアしなければいけない条件は沢山あると思いますが、本気で参加を考えればできない事は無い様に思えます。
実際に色々な提案も出ていると言う事なんです。
車両はワンメイク
オリンピックは「スポンサー」が付いています。
各国や開催地の企業がオリンピック開催に際して色々な物を提供するものです。
リオオリンピックではオリンピックのオフィシャルカーには、日産の「クロスオーバー」が採用されリオに4000台を供給しました。
レース競技に百台ほどなら全然可能だと思います。オリンピックは良い宣伝にもなりますし自動車メーカはもとよりバイクメーカーも手を挙げると思います。
選手選考
各国での選手選出はどうするか？と言う事になりますが、F1やモトGPのドライバーやライダーをどうするかや年齢基準をどうするかなどありますが、規則が決まればそれに沿った選手選考が行われることでしょう。
しかし、入らない理由もあります。
・自動車レースのファンの多いのですが、年齢層が高い
・オリンピックと提携している主要スポーツとの違い
オリンピックとして全世界ですべての年齢層に向けた大会なのですが、モータースポーツは免許との兼ね合いもあり年齢層が高い傾向にあります。
また、主要スポーツと違い「金メダル」よりも「インディアナポリス500」での優勝やF1タイトル、「ル・マン24時間レース」での優勝、ライダーではmotoGPでもチャンピオンの方が価値があると思っているからです。
オリンピックにモータースポーツは
20世紀を代表するスポーツの1つであるモータースポーツレース。
オリンピックに追加種目として加えられれば多くのファンが見ることになると思いますが、残念なことに今後も正式種目になる可能性は極めて低いと言わざるを得ないでしょうね。
そんな現実を受けて、自動車レース界・バイクレース界は現実的には、すでに存在する主要カテゴリーでチャンピオンを目指し続けることでしょう。
そんなモータースポーツのファンはこれからも増え続ける事は間違いないのですけどね。
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