今の時代、乗用車から軽トラックまでEVになりつつあります。
EVはガソリンエンジンより「エコ」だからと言う理由なんでしょうが、なぜエコなのかわかりますか?
「ガソリンを使わない」「排気ガスが出ない」そんな答えが返ってきそうですがそれも正解。
しかし、もっと「エコ」な理由に驚きました。
ガソリンエンジンと電気モーター 二つの動力
電気自動車、EV,ハイブリット等の機構は「新しい」と思っている人が多いと思いますが、自動車社会では電気自動車の方が先だったのです。
電気自動車が作られたのは実は100年以上前の1890年代。
この頃の移動手段で開発されていた主流は電気自動車が自動車が主役だと記述してあります。
開発はすさまじく、最新技術だとみんなが思っている「インホイールモーター」もこの時代には既に実用化されていて、日本でも1950年頃には電気自動車が走っていたと言う事なんです。
しかし、航続距離が短い事やスピードが低いことなどがあり、電気自動車はガソリンエンジンに変わっていきました。
電気自動車は「最新の技術」と思っていたのはちがっていて、実はガソリンエンジンより歴史が長かったんですね。
しいて言えば「リバイバルした電気自動車」って事になります。
ガソリンエンジンとモーター 動力性能の違い
みなさんが違いを聞かれたら「ガソリンが爆発するエンジンと磁気で回転力を得るモーター」と言う答えが返ってくると思います。
では、どっちがエコかと聞かれると「電気自動車」と言う方が多いと思います。
ではその理由はなぜでしょうかと聞かれると「排気ガスが出ない」と言う答えが多いと思います。
それも正解ですが、一番のポイントは「エネルギーをロスすることなく使用できる」と言う点です。
ガソリンエンジンは霧状にしたガソリンを空気と混ぜ、高圧縮にすることで爆発速度をあげ、その爆発エネルギーを取り出し回転動力に変換する。
モーターは電気エネルギーを機械エネルギーに変換するエネルギー変換機のことで、構造自体が回転動力となっている。
ここまで書くと、何が違うのかわからない人が多いと思いますが、エネルギーを使うと言うところでは大きな違いがあるんです。
エネルギー有効利用の違い
ガソリンエンジンと言うと私自身携わっている環境にあることから、構造は人並み以上に理解していると思います。
エネルギーの効率的な取り出しと考えて時にガソリンエンジンは、実は非常に効率が低い動力なんです。
爆発エネルギーを100%と考えて時、ガソリンエンジンで実際に動力で取り出せるエネルギーは50%前後と言われています。
その昔は、30%前後だったと言われていますので、これでも部品の精密さや精度、加工技術が上がったので現代はこの数字になっていると言われています。
反面モーター動力は電力エネルギーですが、80~90%以上を活用できると言う事なんです。
また、ガソリン動力はスピードを落とした時には移動エネルギーを捨てている状態で、加速するために再びエネルギーの消費をしてしまいます。
その他に消費するエネルギーは熱エネルギー、や部品の摩擦・抵抗でエネルギーはどんどん消費されていきます。
それに反して、モーター動力は部品点数が少なく走行中の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して減速するときにはそれをエネルギーに変換する「回生ブレーキ」でエネルギーを作り出し、バッテリーに蓄え再利用することができます。
動かすためのモーターの構造は発電でエネルギーを生み出すことができる機構にもなっているからなんです。
その為に、作ったエネルギーで違うエネルギーを生み出しとても効率がいい動力になっています。
資源には限りがありその資源を効率的に使用すると考えて時には、使用するエネルギーをロスなく変換できるモーターの方が優れています。
その結果、ガソリンよりもEVの方が 資源を有効に使っている=エコ と言う事になるんです。
何年、何十年後の未来にはガソリンスタンドではなく充電ステーションの方が目に入ることが多くなっているかもしれませんね。
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